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183話 会談

last update publish date: 2026-07-06 08:15:20

しばらくの間、遼大と話していると、スッと襖が開く。見ればお店のスタッフさんが三つ指を付いて言う。

「お連れ様がいらっしゃいました」

襖が更に開かれる。立ち上がろうとする私と遼大に入って来た老齢の紳士が言う。

「あぁ、そのままで」

微笑み、そう言う老齢の紳士はゆっくりと歩いて来て、私たちの向かい側に腰を下ろす。

「乙藤の御爺様、お久しぶりです」

遼大がそう言うと老齢の紳士は微笑みながら言う。

「あぁ、久方ぶりだな」

そしてその紳士は私へと視線を向ける。

「紹介します、僕の婚約者の佐伯燈さんです」

そう遼大が紹介してくれる。婚約者という言い方にまだ慣れない。本当はそんな仲でも無いのだけど、小春さんを牽制する為に使った言葉がそのまま使われていて、何だか少し騙しているような気分になってしまう。

「ここへ来る前に遼大くんから君の紹介状を頂いているよ」

紹介状と言われて私は少し笑う。

「目を通させて貰ったが……」

そう言いながら乙藤氏は目を細める。

「本当に君は優秀だな。数々の輝かしい経歴を興味深く読ませて貰ったよ」

乙藤氏と一緒に入って来ていた、部下の方だろうか、後ろに控えている男性が乙藤氏に
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